お墓参り


戻ってきた容赦ない残暑の中、
伸びきった雑草を抜く。わずか数分で 汗が落ちる。
手の甲で下がってくる前髪をぐいっと分け、空を見あげる。

数日前までの雨とは打って変わって、真っ青な空。
目線をずらすと、塔婆の先にトンボが止まっていた。

家族と話をしながら 掃除をする姿をトンボは見ていたのか?
できるだけ 揺らさないように
そ~とそ~と、掃除。


本当にあの世があるのか?
そんな事は誰も解らない。

ましてや、トンボが故人である筈はないけど、、、

『来たよ。春はごめんね。いろいろあって来れなかったの』
そう呟いた。

横にいた母の目もまた、トンボを捉えてた。


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by eshop-sunday | 2015-09-23 00:00 | はっちの話